独居高齢者の見守りと食事宅配|方法の種類と「確実性」で選ぶポイントを専門家が解説

独居高齢者の見守りと食事宅配|方法の種類と「確実性」で選ぶポイントを専門家が解説

この記事はプロモーションが含まれます。

「離れて暮らす親が心配」「一人暮らしの高齢の親に、もしものことがあったら」。こうした不安を抱えるご家族は多いと思います。理学療法士・介護支援専門員として在宅高齢者を支援してきた経験から、独居高齢者の見守りの方法と、食事宅配を活用した見守りについて解説します。

見守りにはいろいろな方法があり、その人の状態や必要なレベルによって選び方が変わります。食事は毎日必要なものなので、食事宅配と見守りを組み合わせるという発想は、とても理にかなっています。

食事と見守りを兼ねられる宅配弁当を
高齢者向け宅配弁当・冷凍総菜
おすすめランキング

独居高齢者の見守りにはいろいろな方法がある

ひとくちに見守りといっても、その方法はさまざまです。大きく分けると、日常の様子をそっと確認するタイプと、緊急時に対応してくれるタイプ、そして人が直接訪問して確認するタイプがあります。本人の状態や、家族がどこまでの安心を求めるかによって、適したものが変わってきます。順番に見ていきましょう。

生活の習慣を活かした見守り

見守りポットなど家電を使った見守り

毎日お茶を飲むのが習慣になっている方であれば、通信機能がついた電気ポットを使った見守りサービスがあります。代表的なのが象印の「みまもりほっとライン」です。高齢者がポットを使ってお湯を沸かしたり給湯したりすると、その使用状況が離れて暮らす家族のスマホやメールに通知される仕組みです。

この方式の良いところは、本人が特別な操作を何もしなくていいことです。いつも通りお茶を飲んでいるだけで、その様子が家族に伝わります。カメラのように「監視されている」という抵抗感が少ないのも、受け入れられやすいポイントです。日常生活に大きな支障がない、比較的元気な高齢者の見守りに向いています。

同じような発想で、冷蔵庫の開閉や、電気の使用状況、人感センサーなどで生活リズムを見守るサービスもいろいろ出てきています。その人の生活習慣に合ったものを選ぶといいでしょう。

緊急時に駆けつけてくれる見守り

アルソックやセコムの駆けつけサービス

アルソックやセコムといった警備会社が、高齢者向けの見守り・駆けつけサービスを提供しています。自宅にセンサーや通報ボタンを設置しておき、何かあったときにボタンを押すと、警備員が駆けつけてくれるという仕組みです。ペンダント型の通報ボタンを首から下げておけるタイプもあります。

自分で何かあったときに助けを呼ぶことができる方であれば、このサービスはかなり利便性が高いです。急に具合が悪くなったときや転倒したときに、ボタン一つで助けを呼べる安心感は大きいです。会社によっては、24時間体制で看護師に電話相談できるサービスがついているところもあります。

ただし、自分でボタンを押せる状態であることが前提になります。意識を失ってしまったり、認知症でボタンの意味が分からなくなっていたりする場合には、この方式だけでは対応が難しいこともあります。人感センサーで一定時間動きがないことを検知して通報するタイプなら、自分で押せなくても対応できるので、状態に応じて選びましょう。なお、機器によっては通信回線の変更などでサービス内容が変わることもあるので、契約前に最新の情報を確認してください。

人が直接確認する見守り

認知症がある場合は介護サービスでの確認が現実的

認知症がある場合は、機械のボタンを押したり、通知の仕組みを理解したりするのが難しいことが多いです。そうなると現実的には、訪問介護やデイサービスの送迎のときに、専門職が問題がないか確認してくれるという形になります。

訪問介護のヘルパーが定期的に自宅に入れば、そのたびに本人の様子や家の中の状況を確認できます。デイサービスに通っていれば、送迎スタッフが玄関先で顔を見て、いつもと違う様子がないかを見てくれます。介護のプロが直接目で見て確認してくれるので、変化に気づきやすいのが強みです。

食事宅配を活かした見守り

ここが、この記事で特にお伝えしたいポイントです。食事は毎日必要になるものなので、食事宅配と見守りを組み合わせるのは、とても合理的な方法なんです。

手渡しの宅配弁当が安否確認になる

毎日手渡しで届けてくれるタイプの宅配弁当なら、配達員が毎日顔を見て届けてくれるので、それ自体が安否確認になります。「今日も元気に受け取れたか」を毎日確認できるわけです。自分で食事を作るのが大変になっている方にとっては、栄養のある食事の確保と安否確認を、一度に叶えられるのは本当に助かりますよね。

大手では、ワタミの宅食が「まごころスタッフ」による毎日の手渡しを行っていて、見守りの役割も果たしています。こうしたサービスは、離れて暮らす家族にとって心強い存在です。

地域密着の配食サービスの声かけ

地域に根差した食事宅配サービスがあれば、食事を届けるついでに、玄関先でひと声かけてくれるようなところもあります。「お変わりないですか」という一言があるだけで、本人も安心しますし、異変にも気づいてもらえます。市区町村が実施している配食サービスの中には、こうした安否確認を兼ねているものが多くあります。お住まいの地域にどんなサービスがあるかは、地域包括支援センターやケアマネジャーに聞いてみるといいでしょう。

栄養バランスの取れた宅配弁当については、こちらの比較記事もご覧ください。

「確実性」をどこまで求めるかで選び方が変わる

見守りサービスを選ぶうえで、一つ知っておいてほしい大切なことがあります。それは「確実性」の違いです。

食事宅配の声かけや玄関先での確認は、とてもありがたいものですが、あくまで約束されたサービスというわけではないことが多いです。配達員の方の良心やサービス精神に基づいて行われている面があります。つまり「必ず毎回、決まった確認をします」と保証されているわけではないんですね。だから、これだけに頼りきってしまうのは、少し心配な面もあります。

もし確実性を求めるならば、やはり介護保険サービスのように、よほどのことがない限りは必ず計画した内容を遂行してくれるサービスが選ばれることになります。訪問介護なら、ケアプランに基づいて決まった日時に必ず訪問してくれます。この「確実に実行される」という点は、命に関わる見守りにおいてはとても重要です。

ですから、見守りを考えるときは「どこまでの確実性が必要か」を基準にするといいと思います。元気な方の日常的な見守りなら、ポットや食事宅配の声かけで十分なこともあります。一方で、リスクが高く確実な対応が必要な方なら、介護保険サービスや駆けつけサービスを組み合わせる必要があります。

複数の見守りを組み合わせるのがおすすめ

結局のところ、一つの方法だけに頼るのではなく、複数の見守りを組み合わせるのが一番安心です。

たとえば、平日はデイサービスや訪問介護で専門職が確認し、それ以外の日は食事宅配の手渡しで安否を確認し、さらに緊急時に備えて駆けつけサービスのボタンを用意しておく。こんなふうに何層かで見守る体制を作っておくと、どこか一つで見逃しても、別の方法でカバーできます。

そして、その組み合わせの中に「毎日の食事」を組み込めるのが、食事宅配の大きな強みです。食事は生きるために毎日欠かせないものなので、そこに見守りの機能を持たせられれば、無理なく自然に続けられます。

まとめ

独居高齢者の見守りには、見守りポットのような家電を使う方法、アルソックやセコムの駆けつけサービス、訪問介護やデイサービスでの確認、そして食事宅配の手渡しや声かけなど、いろいろな方法があります。本人の状態と、求める確実性のレベルに応じて選ぶことが大切です。

中でも食事宅配は、毎日必要な食事の確保と安否確認を同時に叶えられる、合理的な見守りの方法です。ただし、声かけなどはあくまでサービス精神で行われている面もあるので、確実性が必要な場合は介護保険サービスと組み合わせることをおすすめします。一つに頼らず、複数の見守りを重ねることで、離れて暮らす家族も安心できる体制を作っていきましょう。

どんな見守りが合っているか迷ったら、お住まいの地域の地域包括支援センターや、担当のケアマネジャーに相談してみてくださいね。

食事と見守りを兼ねられる宅配弁当を
高齢者向け宅配弁当・冷凍総菜
おすすめランキング
あなたへのおすすめ